小学校の時に悲しい授業があったことを思い出した。
東京大空襲で動物の檻が壊れて野獣が逃げ出さないように、象を毒殺したという話だったと思う。
→調べたらちょっと違った
「芸をして必死にエサをねだるが…」戦時中の動物園で起きた史上最悪の出来事
それで今朝のNHKニュースを見た感想。
今、ウクライナでも同様で、動物園の檻の近くに爆弾が落ちたらしい。
幸いなことに動物に怪我はなく、今、違う場所に移送されているとか。
めでたしめでたしというふうにおさめたいんだろうけど、自分の感想は違う。
ということなんだけど、そもそもですね。
動物園の檻の中に閉じ込めておくことが、動物にとってストレスなんですよ。
それを人間の勝手な都合でさらに戦争でストレスをかけているだけ。
傲慢な考えにもほどがある。
それで動物園協会のお偉いさん。
なんかその論理、まったくわからない。この時間を一緒に生きているってなに?
そんなこと、ぜんぜん体感できないのではないだろうか。
動物園は、変わった形や大きさの生物をまとめて押し込めて一度に見られるようにした施設。
本来の生態のかけらも感じられない姿。
動物の気持ちをまったく考えていない。
エゴの塊の施設だ。彼らは生きているが本来の生き方ではなく、人間で言えば刑務所で檻の中で服役している人がさらしものにされ、多くの人に見られている状態だ。
刑務所の囚人を見学して「やつもこの時間を一緒に生きているんだなぁ」なんて感動します?
動物園の動物を見て「一緒に生きている」なんて誰一人として思わないでしょ。
動物の繁殖技術が絶滅間際の生物を救うって議論もあるけど、そもそも自然の中で繁殖させる方法を極めましょうよ。彼らの住むところをさんざん減らし続けて来たんだから、戻す方向で考えましょう。
あとは、今の科学の力ではおそらく無理だと思うんで、せめてDNAとか精子、卵子などを冷凍保存で残すなどして、将来に彼らの生息する条件が整い、科学の力で増やせるようになったら、またそこから増やす形でいいんじゃないの? ジュラシックパークのように。
今は本末転倒で、動物園で飼うために捕まえすぎて、絶滅しかかっているという事実がある。
ちなみに中国で飼育員にからむパンダの映像だけはかわいくて自分も何度も見てしまう。ただ、あれも子供のうちだけで、大きくなったら、飼育員、殺される可能性だってある。
今は野生生物の動画がたくさん見られる。YouTubeでも見られるし、NHKも『ダーウィンが来た!』などいい番組作っているし。
特に動物学者のデイビッド・アッテンボローが関係した動画なんて、もう目からウロコのような生態ばかりが紹介されている。
「この10秒の映像に何年かけたんだよ」っていう奇跡的なシーンばかりが並ぶ。
Netflixでも見られる。
こちらのほうがよほど子供の教育のためにいい。
そして、ほんとに興味を持てば大人になって、その自然に自分が行けばいいのだ。
「体が不自由だったり、お金がなかったりして自然に行くことができない」という人には「だからといって、人間のためにその生物をまったく違う環境に連れてきていいのか」と問い正したい。
エゴでしかないでしょ。
ほんとうにその生物が見たければ、どんなことをしてでもお金をためて、行きますよ。ぜったい。
基本、動画で十分です。
それで平均的な親はまだこんな考え。
ウクライナの子どもたちがまた動物園で動物を見ることができるようになればいいなと
違いますよ。もう避難したら避難したままでいいですよ。
自分がインタビューされたらこう答えようかな。
人間の勝手な都合で爆弾落ちてきたり、移動させられたりするくらいならば、もう動物園なんてやめてしまえ。
そんな人間が生きていくのも難しい国で、動物なんて飼える状況ではない。
違う国に避難させたんなら、もう戻す必要もないのではないか。
世界的な動きで見れば、動物園、水族館は縮小、廃止の方向であることもマスメディアはそろそろ伝えるべき。30年以上前からそうなんですが。
英政府が「動物園」でのゾウの飼育を禁止へ
コスタリカではもうないらしい。
コスタリカですべての「動物園閉鎖」!そのステキな理由
フランスが示す、「成熟した社会の証」
・ペットショップでの犬猫の販売禁止
・初めてペットを購入する際、飼育に関する知識があることを証明する書類への署名を義務化
・サーカスや水族館等で動物が出演するショーを禁止
イルカショーも、もうやめましょうよ。後進国すぎるって。
ということで数年に一度こんな感じの記事を書きますが、ぜんぜん日本は変わっていないので今後も同じことを書き続けるとは思います。