海岸でゴミ拾いをするのは、マラソンをしている時の心理に似ている。
いろいろなことを肌で感じる、五感が研ぎ澄まされる感じがするのだ。
そのゴミがどこから来たのか、例えば台湾のスナック菓子の袋を見て「どんな子供がどんなシチュエーションで食べたのかなぁ」と想像が膨らむ。
一つひとつのゴミにもいろいろなドラマがあるだろうから、それを想像するだけでも楽しい。
また、同じ時間に海に行っても潮の干満差があり、それを感じたり、2日前の大雨で赤土が流れ込んでいるもわかる。
また、波が立つ場所、波の大きさも毎日違う。
毎日同じ海を見ているようだが、毎日違う。それを感じるだけで、自然の中に溶け込んでいく自分がわかる。
きっと台風の後などは、今までやってきたゴミ拾いはちっぽけなことだと実感するんだろう。
まぁそれもいいだろう。