NHKの長寿番組、「ためしてガッテン」で18年間ディレクターをしてきた北折一さん(きたおりはじめ=自己紹介では、敗北のぼく、挫折のせつ、マイナスのいちと説明 笑)の話を聞いてきました。
来場者は60歳以上の人がほとんどだった感じ。もったいない。この話はダイエットに挫折している若い女性におすすめの内容でした。
それにしても早口の人。それでいて、すごく聞き取りやすい声。年間100回くらい講演しているということで、慣れているのでしょう。
時折はさむジョークもかなり自分ごのみのネタ(笑)でした。53歳。講演活動のため、NHKは4年前に退職したそうです。
はじめにためしてガッテンの裏側が面白かったです。
- ゲスト(3人)は、リハーサルで内容をぜんぜん知らされない。視聴者と同じ反応をしてもらうため。
そのため、VTRの時も、すごく真剣に見ている。 - 山瀬まみさんの頭の良さは群を抜いている。北折さんが今まで会った人物の中でトップ5に入るらしい。
- 毎回大道具の出番があるが、それを作っている人は欽ちゃんの仮装大賞で優勝した人。20年間作り続けている。
- ガッテンの究極の目標は人々にそれを「ついつい」してしまうよう促すこと。
ということで、今後も番組を見るのが楽しみになりました。
さて、話の一部をご紹介。
インチキダイエットの見分け方。「特定の食べもの、例えばキャベツ、リンゴ、納豆」などと特定の食べ物で行うダイエットはだめ。
必要ない時に食べてしまうのが一番いけない。原因は「食べすぎ」。
「おいしい」と「太らない」は両立する。
ダイエットの鉄則は「ゆっくり落とす」に限る。停滞期(踊り場、体重が変わらない時期)はぜったいに必要で、それと落ちていくのを繰り返していけばいい。
脳が、ありのままの自分を「どの体」に対して考えさせるのかが大事。「太ってる時の自分」に戻ろうとするのか、「やせている時の自分に戻ろうとするのか」。痩せていくときには胃袋が小さくなったと感じるが、実際に胃袋は小さくならない。脳が「これだけ食べれば十分と判断している」だけ。そうなればしめたもの。停滞期はその時の自分を「ありのまま」と認識させるための重要な期間。
やせている自分が「ありのまま」と脳が判断すれば、おいしいものを食べても太らず、体はやせている体重に戻ろうとする。
1日に、たった50gやせるだけでいい。1カ月で1.5kg、3カ月で4.5kgにもなる。
今の体重から-5%の体重を落とせば、血液はきれいになり、病気のリスクを減らせる。
「太く短く生きればいい」という人は、残念ながら「痛く、苦しく、金がかかる」人生になってしまう。
女性は生理のあとの10日が痩せられるタイミング。生理前の10日は停滞しやすい。それを踏まえていると楽。(「会場には生理に関係ない女性が多いようだ」的なジョークに1人笑ってしまった)
おすすめのダイエットは2つ。
もうひとつは、ノーベル財団も認めた「計るだけダイエット」。
朝、トイレのあと、つまり一番体重が軽い時と、夜の食後の一番重い時の1日2回はかっていくのがいいらしい。「言い訳」を書く欄もあるので楽しくできる。
というわけで、勉強になりました。
今日から計るだけダイエットをついついしたいと思います。