
まさかよ~って石垣島ではあまり聞かないね。朝の連ドラ、ちむどんどんでよく使われていた言葉。「まじ?」って感じなのかな。
今日は那覇からお友達が来て、西表島につれてってほしいということなので、寒くてテンションは上がらないがお連れする。

ちなみに潮の高さは4m。上原便欠航。
船も早い時間だと暗いから、8:30出港。やいまに乗れたのでラッキー。これだとあまり揺れない。
そういえば、上の写真の右側、大きな時刻表モニターが復活していた。そして、7:50発の表示が。そんな時間もあるの? なぜ??

乗船前にプレゼントをもらいました。このお菓子、あとで役立った。

土地によったらこんな感じ。タビビトノキの剪定に来ないと。

それで今日は、時間が遅いから、ゲータの滝だと、他のグループとかちあうかもしれないので、鍾乳洞に先に行く。
と、駐車場の近くに猫??

まさかのイリオモテヤマネコ!!

どうしてどうして??
近寄ってもすぐには逃げない。
しかし、しばらくすると、少しずつ動き出す(そのへんの様子はあとで動画を見ていただきたい)

背中に大きなキズがあり。車に轢かれた可能性が高い。

動画を見ていただくとわかるがなんとか歩ける。ただ、後ろ足がケガしている感じ。
耳の後ろが白くなっている虎耳状斑(こじじょうはん)。イエネコにはない特徴。

そんなに大きくない子だった。眉間に線が入っていたり、しっぽの先が丸いのもヤマネコならでは。

自分たちはこれから鍾乳洞に入るので、道路沿いにいるのも危ないので、草むらの中に逃げるよう促す。
知り合いが西表野生生物保護センターで働いているのですぐに電話。状況を説明する。現場到着まで1時間くらいかかるかもしれないらしい。
ちょうど鍾乳洞もそれくらいかかると思うので良かった。
それで鍾乳洞。

強力ライトでよく見えます。

今日はコウモリは少なめ。すごく小さな種類の子が2頭いた。

よくつながりました。

寒かったが、川の中をほふく前進をして海に。かなり体が冷える。
森の中は、いかにもヤマネコが住んでいそう。リュウキュウツチトリモチが1箇所であったが撮影忘れ。
クマタケランの種。

そして、車に戻るとちょうど連絡が入り、これから西表野生生物保護センターを出発するとのこと。
20分くらいかかるだろうから、おにぎりを食べて、しばらく待つことにする。
環境省から2人来るらしいので、我々3人と一緒に森の中を探せば、あまり遠くには行けないだろうから、なんとか探せるのではないかと思った。
しかし、そこで自分の野生の勘が働いた!
「もしかしたら、子供がいる可能性もあるね。」「もしかしたらまた道に出てくる可能性もあるね。」
ということで道沿いを歩いてなにか形跡がないか探す。最初いた方向はいなくて、今度逆を歩いてみる。
するといた!! 予想通り、道路沿いでまたうずくまっていたのだ! (これも動画を見てほしい)
なぜ道路に出てきたのか? 保護してもらいたかったのか?
何台か車も通り過ぎたが、気がつかないようで良かった。
そして5分後、環境省到着。その場所を案内し、簡単に捕まえることができた。毛布を被せて毛布ごとゲージに入れるのは正解だな。
これは今後イエネコを捕まえる時に覚えておくと良いかも。とても手際が良かった。
ということで、今回は自分にGood Job!です。
では動画を御覧ください。
さてさて、次はもうひとつの鍾乳洞に向かいます。
サルノコシカケの大きいものがありました。

また冷たい水の中を入ります。

金色の鍾乳石。

テナガエビがいました。

そして次はゲータの滝に向かいます。

イノシシ猟の季節です。ヤマネコを捕まえないように注意していただきたい。

川を何度も行き来します。


40ほどで到着。寒いのでぜんぜん疲労度は少ない。

てっぺんまで行きました。

今日の気温は14度くらい。寒かった~


さすがに滝業はできず。

帰りの道中、なんと鳥の羽根が散乱! これはイリオモテヤマネコの仕業だ!

なんか今日はこのあともヤマネコを見そうな気がプンプンする。
バイケイラン。季節外れで今から咲くようだ。

今は、花はほとんど咲いていない。この小さな花はなんだろう?

いつもいい感じの場所です。

ちょうどカンムリワシが飛んできました。山の中で見るのは珍しいです。寒いのか、かなりふくらんでいました。

そしてなんと、かなりラッキー。ヤツガシラを見ました。

なんか抽象画みたいですみません。証拠写真です。1-2月には石垣で何度か見ましたが。12月から来ている可能性もあるのですね。
帰りに西表野生生物保護センターによりましたが、保護したネコを見せていただくことはできませんでした。

ヤギ。仔ヤギ2頭。まだ小さかった!

やはりまたヤマネコとあいました(笑)

ということで17:30の船で帰ってきました。石垣島に着く頃にはだいぶ暗くなっていました。
ヤマネコがケガをしていたので微妙ですが、思い出深いクリスマスプレゼントとなった1日でした。
お疲れ様でした~
過去のイリオモテヤマネコの動画はこちら。
追記
翌日、環境省に問い合わせたところ、高齢のオス。まだぐったりとしているとのことです。
2022.12.27 八重山毎日新聞

2022.12.27 NHK 沖縄
西表島でケガした「イリオモテヤマネコ」環境省職員が保護
2022.12.27
環境省から連絡が入り、26日、22時頃、容態が急変し、死亡したそうです。
救護直後、怪我の状態はよくないものの顔つき等ははっきりとしており、我々も早く野生復帰できるのではと少し期待していました。そう思った矢先、あっという間に容態が悪化していきました。
ということです。残念です。