「長男を殺す」日本社会の闇が現れた

久しぶりに時事ネタ。
長男を包丁で刺して殺害したとして農林水産省の元事務次官が逮捕された事件があった。

元エリート官僚は顔を隠すでもなく、堂々とフラッシュをたかれている。
この事件には考えさせられる。

川崎の事件を見て「息子から中学生の時から家庭内で暴力を受けていた。身の危険を感じ、周囲に迷惑が掛かると思い殺した」

親の立場として「世間に迷惑をかけるくらいなら自分がその命を消して、刑務所に行けば言い」と苦渋の決断をしたようだ。

「元事務次官とか肩書きは関係ないでしょ」という意見も聞いたが、エリートの家庭だからこそおこったことが伺える。大企業にしても行政にしてもこの世代の父親たちは、家庭を妻に任せ、完全に仕事に没頭していた人たち。猛烈に働くことを生きがい、自慢としていた。

私も以前の職場で東大出のエリートの方から「子どもに『おじさんまた来てね』と言われてしまった」と自慢げに言われたのを思い出す。残業、残業で子どもと顔を合わせる時間がなく、父親という認識がされていなかったのだ。

そんな家庭環境が引き起こしたのが、「引きこもり」で、親はお金があるので、子どもに不自由ない生活を家庭内で完結させてしまう。

お金がなければ「とっとと外に出て働け〜」と追い出して社会に出すことができるのだが、日本の高度成長を支えた人で、重要な役割を担ってきた人たちだからこそ、家庭をないがしろにしおこった悲劇。

8050問題ともいうそうだが、この「引きこもり」に関する事件は今後も増えていくのだろうなぁ。
「引きこもり」の人たちが外に現れてこないので把握しずらく、これを解決するのは難しい。

このニュースを見た引きこもりは「やべぇ、父親に殺されるかもしれねぇ」と思うかも。「父親に殺されル前に殺そうか」となってもおかしくない。引きこもりをかかえる家の関係はこの事件でかなり悪化するだろう。

日本社会のひずみ、闇がこれからも顕在化していくに違いない。