昨日に続いて東京電力の内部事情をもう少し話そうと思う。
東京電力は関東地方に電力を供給しているが、原子力発電所は、東北電力管内の福島県、新潟県に原子力発電がある。
そこで、福島県、新潟県の原子力発電所の近くに住む中学生を採用し、高校生から社員教育を行っている。
それが私も通った東電学園高等部だ。残念ながら今は40年近くの歴史に幕を閉じ廃校となっている。
高等部の1,2年は一般の工業高校と同等の教育だが、3年次は完全に専門分野に分かれ、原子力コースの生徒は原子力発電に関する英才教育を受ける。
英才教育は裏を返せば洗脳だ。会社に対するロイヤリティ、忠誠心を植え付けられる。会社の仕事が最優先。有事の時には、家庭より会社が最優先される。
もちろん、給料をはじめ福利厚生も手厚くし、社員は会社に対して使命感をもって業務にあたっている。
今回の事故では総出で対応し、特にパネルの前に立つ人たちは、優秀な社員を人選し、対応しているはずだ。
社員や協力会社の中には殉職者も居るが、みんな被爆覚悟、自分たちで食い止めなければ誰が食い止めるという覚悟で仕事をしているはずだ。
それにしても、ディーゼル発電機が動かないという、完全に想定内のお粗末な事故。
なんで原子力の防護は6重で保護し、発電に対しては一つの備えしかしていなかったのか。
まったく腑に落ちない。
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