以前こちらの記事で紹介。
「やけのやんぱち日焼けのなすび」で全部見た。ちょうど1カ月で。1日1本〜3本見た日も。
これでようやく日本人の義務を果たせたように感じだ。
全部しっかり見た人は少ないのでは?
10作くらいまでは、けっこう見ていて痛々しかった。今でいう多動症、ADHDの兆候が多い。これが演出なのか。ほんと落ち着きがない男。ウィーンでも「ここで待ってろ」と言われているのに動いてしまって…
これが演技なのか、それとも渥美清のありのままなのか、もう何が何だかわからなくなった。
日本人の男の心に大きな影響が出たことがわかる。こんな考え方の人多いから。サザエさんと寅さんは戦後の日本人にすごく影響を与えたな。良くも悪くも。
さて、ほかにも感じたことをざっと箇条書きで。
携帯電話があれば寅さんの旅も変わっていた。というか映画が成り立たなくなっているか。
連絡をとりたくてもとれない不便さが物語のいいところか。
「それではこの辺でお開きということで」と飲み会の最後によく締めていたが、寅さんが多用するからみんな使っていたのか。
体はったギャグは初期だけだった。初期の作品はお笑い芸人、見るべき。
タバコ吸うシーンは徐々に少なくなって良かった。寅さんが吸うシーンはなし。
タコ社長はそのままでいい。年々髪の毛の真ん中のタバが小さくなっていったのが残念。顔も声もそのままなのがうれしい。
税務署からよく電話がかかってくる。税務署との飲み会もある。けれど、そんなに税務署って一中小企業に関わらないと思うんだけど。
寅さんがタコ社長に「景気はどうだい」っていつも聞くんだけど、景気がいいためしがない。高度経済成長真っ只中に作られた映画なのに。
おいちゃんは1番目の人が良かった。ただ、初期のおいちゃんは「バカバカ」言っているのがよくない。
おばちゃんの嘘泣きが気に入らない。すぐに泣く役なんだけど、ぜんぜん涙が見えない。一応ふくんだけど。
時計の時報で時間を知らせるのはいい演出。
日本一周で回ったところが数カ所でてきてうれしかった。
「言っていいことと悪いことがある」とよくあるんだけど、ほんと「それをいっちゃあおしまいよ」って感じで完全にNGワードも多数。あまりにもひどく、見るのが嫌になることも。
飛行機アレルギー(沖縄にリリーを追っていく)の回があったが、ぜんぜん問題ないシリーズも2回あった。
途中から夢で始まる形となり、結構な回数を冒頭に夢のシーンを持ってきたが、途中からなくなった。
脚本は最初は練りに練られていたように感じるが、中盤から肩の力が抜けたような感じ。
満男が主役になってからいいストーリーになってきた。もうネタ切れだったのかなと思ったら、渥美清がガンで体調不良だったらしい。
満男、いつも1周り大きなサイズの服ばっかり。
満男の大学の友達2人がいつも裏切られてかわいそうというか、面白いキャラ。
竹下景子をキャラクターを変えて3回も出すなんてよほど好きなんだなぁ。
松坂慶子も。マドンナを違う役柄で使うのはよくないな。ほかにもたくさん女優がいるのに。
後半になると、地域のお祭りをじっくりと見せるシーンも。すごくいいと思う。
帝釈天の御前様役の笠智衆がなくなっても(1993年)、元気を装って出演しない演出となっていた。
寅さんの最後のシーンは少し痩せていて、ガンが進行していたのがうかがえた。
自分が好きなマドンナ順。みんな若い時はホントにキレイだったんだね〜
大原 麗子
浅丘 ルリ子
松坂 慶子
八千草 薫
樋口 可南子
吉永 小百合
真野 響子
中原 理恵
後藤 久美子
倍賞千恵子 若い時はきれいだった。しかし、回を重ねるとだんだん老けていく…
48作目になると急にシワがでてきた。そんなにアップにしなくてもいいのに…
サクラは事実上の寅さんの女房的な立場だったのかも。それにしてもしっかりしてる。
寅さんトリビア
- 「寅」という犬を飼っていた時がある
- 飛行機嫌いだったが、鹿児島まで問題なく行ったことがある
- さくらが1回だけ原付き(ラッタッタ)に乗ったが、その後はまた自転車に戻った
- 映画で知り合って結婚したと思われる、沢田研二と田中裕子、長渕剛と志穂美悦子カップル
- さくらが家を新築した時に、寅さんの部屋も用意したが、使ったことがなかった
- いつの間にかその家は引っ越した。近所のようだ。実は4軒あったらしいが
- 倍賞千恵子一度だけ歌声を披露。めちゃうまだった。
49作まとめて見たから、過去の話になってもよくわかったし、話がつながる部分もあった。まだ見たことがない人がいれば、ぜひまとめて見て欲しい。Netflixなら月1,000円くらいで見られるし。
今年の12月27日には50作目が公開されるらしいね。
みんな年とっちゃったなぁ〜
これはぜひとも見てみたい。
わざわざブルーレイにして売っているみたい。ハードディスクなら1つですむのに(笑)