川門正彦さん、益戸育江さん、鈴木一慶さん、須川裕美さん、常田まどかさんらの働きかけで宮古島を舞台にした映画「スケッチ・オブ・ミャーク」が市民会館中ホールで上映、観させて頂きました。
「宮古島」と聞けば石垣島とは犬猿の仲。いったいどれくらいの人が来るのかなと思いましたが、中ホールが一杯になりました。 すごいです。
それだけ宮古島に関係する人が多いのでしょうか。
それにしても石垣島まつりにも出ない宮古島。北海道、愛知県、台湾からもパレードに参加するのになぜ宮古島は参加しないのでしょうか。
さてさて、映画なんですが、予想外に良かったんです(失礼)。
ぜひ皆さんも観に… と誘いたいところですが、次は23日、24日に西表島です。夜の上映なので泊まりがけとなってしまいます。
この先、ネタバレなので今後みたい人は読まない方が良いかも。
映画全般にオバァを中心にした人々の歌が入っています。
昔は神ごとの前に130人くらいの女性か集まり、高い声で一斉にうたうので、音が風にのって1-2キロ離れた隣町まで聞こえ「神事が行われているな」とわかったそうです。
午前3時までうたっていたというのですから大変ですね。
一番驚いたのは、「御嶽に行くと白い馬がいる。どこかの馬が綱が切れて来たのかなと思ったら神様だった。」という箇所です。
鳥肌が立ちました。
上の動画でも流れていますが、まさに偶然の出来事で馬が急に車道に現れます。神のいたずらに違いありません。
あとは神司を決めるのに、なる人はあらかじめ知っているということです。「夢で2,3日前にみた」「よくここに来る夢を見ていた」などわかっています。
不思議なのは、光栄なことなのに神司になりたがらないこと。なぜでしょうか。
石垣でも神司になったオバァ(90歳くらい)の人が、「神司候補となったが自分が一番若く、もっと年上の人がなるかと思ったが、クジで決め、何度ひいても自分が当たるので仕方なくなった」という話を聞いたことがあります。
その人は数十年神司をつとめました。
「神様の声が聞こえ、そのうたをなぞるように歌う」という箇所も良かったです。その神司にしか歌えない歌だそうです。(その神司でさえ神様の声が聞こえないと自分では歌えないのでしょう)
他にびっくりした話はお産の日まで畑で仕事をして畑で赤ちゃんを産み、「包丁でへその緒を切った」。
昔の人はそこまで仕事をしていたのですね。
11歳の男の子の舞台の涙も良かったです。隣の人はもらい泣きしていました。
CDを渡したときの病室のシーンも良かった。サングラスは外して欲しかったな。
というわけでそのうちツタヤに並ぶかもしれません。機会があったらぜひ観てみてください。