「八重山は島全体がミュージアム」ということで養老先生×池田先生×山田先生によるトークショーが市民会館大ホールでありました。
完全に人選ミスのようなトークショーでした。
わざわざコーディネーター呼んでるんだけど、その人がまったく役に立たない。
そこらへん歩いている人に「キミ、とにかくコーディネーターやって」と連れてきた感じ。
お金払って呼んでるんだろうから、もう少し計画たててもらわないと。
コーディネーター、市役所の人で良かったのでは。まぁタダだったので文句は言えません。
養老孟司さん、昆虫付きということを以前テレビで見て知っていたので、どんな話が聞けるかなと思ったけど、あまり引き出してくれなかった。
とりあえず「クロカタゾウムシ」というものを今後注意深く探してみたいと思います。
そのほかの話は何を言っているのかさっぱりわからん。
もうお年も召しているようだし、仕方ないかね〜
山田さんも今回は呼ばなくても良かったのではないかな。というか、3人とも別々に30分ずつ話をしてくれれば良かったのでは。とぎれとぎれでなんかちぐはぐ。
ヒットだったのはホンマでっか!?TVの池田清彦さん。
話が脱線するんだけど、それがまた面白い。池田さんの時しか拍手がなかった。
きっとテレビの収録も脱線ばかりして、みんなカットされてるんだろうな。
この人だけで良かった。行ったかいがあった。
ずばり言いましたよ。「世界遺産を狙っているようだけど(たぶん竹富町にむかって)、あんなの認定されたら自然ボロボロになるよ。ガラパゴスや小笠原、大変なことになっているよ」って。
八重山は観光客でなんぼの世界だから、そういう認定、大好きだけど、ほんとに八重山の将来を考えたらだめだよね。
ほんとに自然のこと、後生のことを考えたらゴルフ場もだめだし、水族館やイルカの飼育だってだめでしょ。
「沖縄に国立自然史博物館を!」という方向だったようだけど、自分は署名しませんでした。なんか納得いかない。
その前に「八重山は島全体がミュージアム」なんだから、箱物つくるより自然そのものを見せたほうがいいのでは? という感じ。
ただ、そこにも矛盾が出てきて、最近バードウオッチングを再開していて思うのは、自然の中に入って自分で探すという行為は本来あるべき姿のような気がするけれど、自分の姿を見て逃げていくアカショウビンを見ると、少なからず鳥にストレスを与えているわけで、あまりよくないことのような気もするということ。
一番自然にやさしいのは「アカショウビンって何? 見たことない」という島人のほうがいいのではないかと。
自然史博物館というのは、池田先生が言うには、「その時代を切り取っておいておく」という行為。
もし、絶滅してしまって標本がなかったら後生に申し訳ないから標本を作ると正当化していた。
ただ、「標本のために昆虫とりまくったから絶滅するんでしょ」という気もする。
動物園や水族館も同じで正当化しているけれど、先進国は廃止の方向だ。
一番いいのは「ゾウムシって何?」って何も知らないことがいいような気がするんだよなぁ。
自然史博物館で標本に興味をもって採取する人ばかり増えるのが気になる。
それよりも、せいぜい自然の中で「写真を撮る」だけにとどめ、せいぜいその種のDNAを世界で調整して数個体保存しておけばいいでしょ。
その他こんな話も。
・「西表島はジャングルだけだから、昆虫を見つけにくい。石垣島のほうが人間が適度に手を入れているから見つけやすい」と。なるほどね。思い当たるのはバンナ公園がバードウオッチングに適している場所ということ。森の中の林道よりよほど見つけやすい。
・名前は言っていなかったけれど、アサヒナキマダラセセリの捕獲禁止について「そんなことするな」と言っていたなぁ。「地域限定で保護すればいい」と。昆虫の世界はぜんぜんわからないんでどうなんですかね〜
・なぜ皆標本を集めたがるのか、それは新種発見で自分の名前をつけたいから。池田先生も「モロルクスイケダイ」というカミキリムシに名前をつけている。確かに自分も魚に自分の名前をつけてみたいけど、エゴだよなぁ。そのためにどれだけ多くの命を犠牲にするのか。せめて星の名前だったら迷惑かけないんだけどね。