世界自然遺産登録で盛況の西表島。
観光客は戻り、新型コロナ前の人出に戻った感じがする。
そんな中であまり話題にならない点を一つ釘を刺しておこう。
西表島は、11/15-2/15の3ヶ月間だけ、イノシシ猟が解禁になる。
西表島の人はこぞって山の中に入り、あちこちにワナをしかける。
自分も何度かおこぼれをいただき、おいしい思いをしている。
しかし、ちょっと不安な点もある。
先日読んだイリオモテヤマネコに関する本で、イノシシ猟にイリオモテヤマネコがかかることがあるというのだ。
ちなみに下の動画はイリオモテヤマネコではないが、こんな感じを想像してほしい。
こちらも海外でヤマネコをワナからはずす動画。
ちなみにツシマヤマネコは10頭がワナにかかっているらしい。
人により仕掛けは違うと思うけど、ピアノ線や針金みたいなものに足をひっかける仕組み。
それにひっかかったら、ヤマネコも致命傷をおうに違いない。
もし、仕掛けたワナにヤマネコがかかって、さらに死んでいたらどうするだろうか?
「すみません、イノシシのワナにかかって死んでいました」と正直に申告する人はおそらく少ないと思う。
山の中で穴を掘って埋めるしかないだろう。
そんなヤマネコが年間何頭いるのだろうか?
それともイノシシのみを正確に捕まえられるワナがあるのだろうか。もしそういうものがあるのならば、ルールなどを決めて、広く伝えなければならないと思う。場所を指定するのもいいかもしれないし、ワナの規格を統一するのもいい。
もし、イノシシを捕らなければ増えてしまい、それはそれで自然のバランスは崩れるのかもしれないが、あと100頭あまりしかいないイリオモテヤマネコを殺してしまったら、西表島の貴重な観光資源を失うし、取り返しのつかないことになる。
世界自然遺産登録になった今、イノシシ猟をどうするべきか、竹富町役場は検討する必要があるのではないかと思う。
イノシシの食文化も大切かもしれないが、明らかにヤマネコの数を守るのはそれ以上に大切なものだろう。
環境省も動いているのだろうか?
もし、すでに検討していたらすみません。教えていただければ追記します。
ちなみに、ヤマネコはイノシシの子供はおそって食べることはあると、本で読んだ気がする。