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テレビでおなじみの渡部陽一さんの話を聞いてきました。

初めての講演スタイルです。とにかくすごい身ぶり手ぶり。手話通訳さんがいらないくらいです。

そして歩き回ります。ずっと歩いていました。

さらに語り口はゆっくりすぎる。パソコン入力が十分間に合い、楽でした。

一番いいと思ったのは押しつけないことかな。

「だからあなたたちは幸せなんだよ」

「あなたたちは恵まれているんだからもっと○○しなきゃいけないよ」

みたいなことを一言も言わなかったことです。

戦場で起きている事実を感情込めて伝えただけ。あとは子どもたちが受け止めてくれると信じた話し口でした。

では箇条書きでご紹介します。

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内容

・どうしてカメラマンの仕事についたのか
・世界中の戦場で出会ってきた子供たち
・どうして戦争っておこってしまうのか

20歳の大学生の時にアフリカに行き、内戦に巻き込まれ、顔から血を流した小さな子どもから助けを求められた。服を引っ張られたが何もできなかった。

そこで趣味のカメラを使って写真をとり、子供たちの声を世界へ届ける仕事、戦場カメラマンになる道を選んだ。

20年間、世界の戦争を見てひとつ気がついたことがある。

戦争をしている国と相手の国 国同士では戦争を止めることができない。

第3の国が間に入り、一歩手を差し伸べること。具体的には相手のことを知ること。一つだけでいい。相手の顔が見えてくるとこわくなくなる。

戦場で飲む井戸水は冷たくておいしい。しかし飲みすぎるとおなかをこわす。とにかく水が貴重である。

イラクはメソポタミア文明発祥の国。

戦争が起きる理由は民族、宗教、国境などがあるが一番大きな理由は石油。

洋服、携帯電話、車、全部石油からできている。

イラクは石油を他国に分けてあげることができないと言ってバグダッドから1500キロ以上離れた海の上から攻撃された。

ガラスがあたった子どもを取材、目の前で母親に抱かれ亡くなった。その子供は

地面を掘って埋めた。

「戦争の犠牲者はいつも子供たち」を繰り返す。

原爆は2度と落としてはいけないと世界のルールになっているが、劣化ウランをたくさんイラクに落とした。

空気中に劣化ウランが外に飛び出していき、土の中、川の中に潜り込み、それが野菜などに入る。首のまわりにいくつもの悪性腫瘍のある子ども、白血病の子どもが産まれている。

インドでは両親が働いている間、1歳の赤ちゃんの面倒を見れず、ヒモを足首をくくりつけ重い石で結んで逃げないようにしている。

イラクの子どもたちの一番の楽しみは学校に行くこと
友達と遊んで一緒に勉強すること

学校に行くことで泣いてばかりいた子供たちに笑顔が戻った

真夏は58度。信じられない暑さ
こどもたちは井戸水を凍らせ大きなペットボトルを持参する。

半袖で取材をしたら手がやけどして取材できなくなり、それから長袖を着用している。

トマトゴハン いんげんまめがごちそう。
家族みんなで力をあわせて一日一日生き延びること。一日一回ごはんを食べることで精いっぱい。

色は同じだがみんな違う形の制服。しかしそれを着れる喜び。
教室の建物の中は安全

アフガニスタンでは従軍カメラマンになった。
戦場で戦っている兵隊さんたちの前でロボットが人間のかわりに働いていた。

ロボットが人間のかわりに攻撃していた。ターミネーター、ロボコップなど映画の世界が現実にあった。

「戦争の20世紀」とよばれたが21世紀は「ロボットによる戦争の世紀」になるだろう。背筋が凍る思いだ。

ベレー帽は15年前に妹からもらった。どんどん小さくなり、今では頭の形になってしまった。けがをせずに日本に戻ってくることができる縁起のいいお守りになっている。

ベストはヨルダンで300円で買ったもので10着もっている
決まった場所に決まったものをいれる。暗い場所でも取り出せる。右側にはカメラ左には取材ノートなど。

黒の長袖 長ズボンはユニクロ製

最後に子どもたちにメッセージをひとこと

もう少し大きくなったとき、ぜひ試してほしいことがある。
それは、みんながもう少し大きくなって時間と余裕ができた時
どんどん外国に飛び出してみてください。
世界中の人たちの声を聞いてみてください。
びっくりすることや信じられないことなど、たくさんのことがふりかかってくる。

それは必ず皆さんの勉強、仕事、スポーツの大きな支え、力になってくれる。
行ってみたい国、安全第一で飛び出してみてください。

世界の街でぼくを見かけたら声をかけてください。
一緒にカフェをして国際情勢を語り合いましょう。
みなさんが世界で活躍するのを心より楽しみにしています。

写真だけでなく言葉で世界の子供たちの声を届けられたことを感謝したい。

2013年大きな目標
日本の子供たちの声を世界の人たちに届けること

以上です。

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