悲願の前に昨夕からの話。
前夜、3時まで寝させてくれなかった人たちが帰ってくれたようだ。ほっ。
夕食は玉盛スーパーで買ったカレー。5時の夕食。
最初は入るつもりではなかったドラム缶風呂。お湯に手を入れてみたら、余熱であつあつになっている。
他にキャンプしている人は1人だけだし、よし入るか! と水で薄めて入る。
ただ、このドラム缶、自分の体だと体を折り曲げるのが難しく、正座をして入る形でした。
夕方は、また浜に。2組がいたのでそうそうに退散。
夜、もう一人の宿泊者と1時間ほど炎を見ながらお話し。その男性、1ヶ月ほどキャンプ生活なのだが、夕方にマヤグスクの滝に行き、夜、ヘッドライトをつけて歩いて帰ってくるらしい。すごすぎる。
それにしても、このキャンプ場、よく考えられてできている。ちなみに1人用のテントとシートを借りて1泊2,400円。
8時になり、今日は人がいないから、静かに眠れるなと、床につく。
しかし、不思議なことにぜんぜん寝られない。人がいてもいなくても眠れない。今夜は明日のワクワクで眠れないかもしれないが。
とにかく体は疲れているで、横になっていれば、体の疲れは取れるはず。しかし、やはり時折降る雨や不思議な鳥の声でなかなか眠れない。
朝6時に起きる。バイクの燃料がどれだけもつのかわからず、途中でガス欠するかもしれないと、早めに出発。
セマルハコガメが道路を横断。
無事にガス欠せずについたのでコーヒーを飲んで一休み。
さぁ、今日の目的は、念願の「マヤグスクの滝」に行くこと。西表島でいくつかの滝に行っていると、最終的な目的地、聖地はこの滝になる。しかし、ハードルが高く、10月以降の比較的気温が低くなる時で、いろいろな環境が整わないといけない。
過去2年間、行こうと思っていたのだが、折り合いがつかず、行けなかったのだ。
今回は台風前の微妙な時だが、「西表島 海月(くらげ)」さんが1人でも対応してくださるということでお世話になることに。ちなみに、1人参加の料金は25,000円。
8:30、浦内川に到着。ここは新しい橋がかかるということだが、なかなか工事が進んでいないようだ。
浦内川観光の遊覧船では、朝一の9時発と、最終便の軍艦岩の16時発に乗る形となる。
ほかのツアーとかだと、その時間内では難しく、朝早めの8時チャータースタートとか、夕方遅くの17時のチャーター、または朝6:30発のカヌーで向かったりするが、往復3,000円の定期便で往復してしまうとのこと。
その代わり、早足で歩き、あまり滝ではゆっくりできない。足が遅いと、滝を前に帰ってきてしまうことも。
だからかなり気合いが入る。昨夜もアルコール抜きで備えた。56歳のデブのおっさんではかなりハードルが高いのだ。
ちゃんとお見送りしてくれた。
ふつうならば、説明しながらゆっくり浦内川を上がっていくのだが、説明抜きにしてもらい、9:20に軍艦岩到着。
そして、着いたと同時にひたすら早足で歩く。こんな早いペースでトレッキングしたことない!
以前来た時には1時間くらいかかったマリュドゥの滝まで、20分くらいでついてしまった。
ちなみにこれは帰りに時間が余ったので寄った時の写真。たくさんの草がはえていて見にくい。林野庁さん、木を切って! 以前は眺めが良かったよ。無理やりイスの上で立ち、撮影したもの。
ハート岩。
横断道入口。ここが10:07で50分。あとは400mおきに標識がある。
10:19
3は撮り忘れ。4は10:40
5は10:50
6は11:02
7は11:12。一つの標識、400mごとに10分くらいで歩いた計算。
11:16 イタチキ川の分岐点に。ここからはマヤグスクの滝まであと少し。ただ、道は困難になる。
11:42、ついに到着しました!!! これが念願の秘境、マヤズクスクの滝(ヤマネコの城の方言)。真ん中に自分がいます。
上まで登ると、さらに先があるが、水量が多く、自分はここまで。これで十分。
とにもかくにも夢にまでみた、マヤグスクの滝にくることができました。もうこれで西表島を知ったかすることができるでしょう。「えっ、西表島行ったことある? マヤグスクの滝行った?」とか言っちゃったりして。
さて、あまりゆっくりできないので、おにぎりをほおばり、12:20くらいには帰り道に。
帰りは少しゆっくり。花を観察する余裕も。知らない花が多い。みんな小さい。
これはハシカンボク。
イリオモテソウ。西表島のみで分布。
ツルラン。
アップ。ボケてた。
コショウジョウバカマ。小さすぎる。絶滅危惧種。
生物はヤエヤママルヤスデ。これは石垣島ではなかなか見ることができない。オモト岳に登った時に1度見たことがある。今回は3回みた。
定番、サキシマキノボリトカゲのオス。側面にNIKEと覚える。
帰りは足が限界を越え、ちょっと滑りやすいところでは、そのまんま滑って転ぶ。
7-8回こけたかな。バックパックを背負っているので、クッションになってくれて助かる。
足もツル寸前。今までの八重山のトレッキングで一番きつかったと思う。
休憩すると、すぐにヒルに狙われるから、小さな川に出た時に、足を川に入れ、休むしかない。
結局ヒルは10匹くらいついたかな。血は吸われなかった。塩をつけて揉むと5秒位でポロッと落ちる。その手で塩を舐めてしまい、途中からはどうでもいいやとなる。
とにもかくにも往復とも休み時間は少ない。
軍艦岩には16時前の15:48。間に合いました(途中から時間に合わせて休憩多めだったけど)。この杖、コミノクロツグで作られているんだけど、とても役に立った。
木より軽く、丈夫で素晴らしい。
帰りの遊覧船も、説明なしですすむ。1本の木にサギの仲間が集まっていた。サギノキ。明日の台風接近に備えているのかな?
大原に戻ってきて、無事、カブも燃料ギリギリで戻ってきました。2.48リットル入った。調べたら、3.4リットル入るのかな。意外と余裕があったかも。
夜は弁当が残っていたので買う。高級ビールで一人乾杯。
宿泊場所は民宿やまねこ。以前せんべい布団で「2度と泊まるか!」と思ったのだが…
やはり今も薄かった。さらに磨きがかかったかもしれない…
けれど、テントよりもよほどいいのだ。雨の音もしないし。電気もつく。あったかシャワーも浴びれた。Wifiもある。ねれるだけ、十分幸せです。
さて、もう少し、西表島にいたいのだが、台風接近で早めに石垣島に戻っておいたほうがいいかもしれない。
また、明日の予定は明日考えたいと思います。
とにかく今日、マヤグスクの滝に行けたので、達成感はめっちゃあります。もう思い残すとこはなくなりました。