ドキュメント映画『ぼくのうしろに道はできる』を見せてもらいました。
最近石垣では自主映画でいい映画がたくさん上映されますね。「生まれる」に続く良作品です。
植物状態になって医者から「一生寝たきりでコミュニケーションすることはできない」と見放された人が献身的な介護によって、機械を通して会話や車イスを自分の手で動かせるまでになった話の紹介。
レッツ・チャットという装置を使うが、そこで打ち込まれた言葉が衝撃的だった。
「これはゆめかげんじつか」「ゆめからさめるほうほうをおしえて」
それに対する答えも素晴らしかった。「あなたが倒れたことは無駄じゃない。倒れたことは変えられないが、未来は変えられる」
そして二人三脚のリハビリで車イスでイスを進ませるまでに回復。奇跡が奇跡でなくなり、本人は「ぼくのうしろに道はできる」という。
このあとは続編ができるかもしれないとか。
他にすごいと思ったのが、8歳までやはり植物状態だった女の子がレッツ・チャットによって「かあさんすき めいわく(かめてごめん?)」といきなり打ったこと。
寝たきりでお母さんの言葉は耳から理解していたかもしれないが、どうやってひらがなを理解したのか? 教えるすべもないのに。
同様に会話ができるようになった植物状態だった人からのメッセージで「(開発者に)暗闇からボクを発見してくれた。暗闇から救い出してくれた恩人です」という言葉などが紹介されている。
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今から十数年前、大学の授業で脳死と診断された人が復活した事例を紹介され、ディベートをしたのを覚えているし、ドラマ「ミディアム」などで例え死んでしまったとしてもその人の意志がこの世にしばらく存在していることも知っている。
少なくとも医者は「一生寝たきりで見込みがありません」なんて夢も希望もないようなことを親族にいうことはやめようよ。
せめて「献身的な介護があれば○○さんとコミュニケーションが取れるようになる日が来るかもしれません」くらい言ってほしいな。
興味のある方は白雪姫プロジェクトもご覧下さい。
もしかしたら八重山で声が多ければまた上映するかもしれません。