ヤージ商店の向かい、かんな歯科の前におじぃが倒れていた。

倒れていたのだが、座っていたのかはわからない。

かっこうは、上半身は厚手のジャンパー1枚、下半身はパンツ一丁、杖、そして長靴を履いているという、ちぐはぐな出で立ち。

「大丈夫ですか?」と声をかけると、

「大丈夫。悪いけど、あそこにがじゅまるの木があるだろ。あそこまで車で連れて行ってくれ」

「すみません。ここまでバイクで来たので送れません」

「・・・・」

「すみませんね。それじゃぁ」

というわけでかんな歯科に入りました。

しばらくおじぃはそこにいたらしく、歯医者の先生もおじぃの話しをしていました。

なんでがじゅまる木までだったのか、それが不思議です。

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