石垣島へ移住時に心得ること

2005年5月に東京から石垣島に移住、11年が経過した。

いろいろな移住者との出会いや別れがあって見て来たし、もともとの石垣の人とも知り合った。

石垣島は別に「ついのすみか」と考えているわけでもなく、また引っ越すこともありえる。

ここ2年はシェアハウスを運営して、移住者を受けいれることも多くあり、そんな人たちの共通の悩みなどもわかってきた。

そんな中で自分なりに石垣島移住のまとめをしてみたいと思う。


・「なんくるないさー」精神が一番

とにかくなんとかなる。石垣島はありがたいことに日本語が通じるし(笑)。
移住前にどういう仕事につくかなど、あれやこれや考える必要なし。こっちに来てから体を石垣になじませてから考えるのがいい。
職安もあります(わざわざ職安行かなくてもネット検索もできます)。
そのためには失業手当などで、数ヶ月仕事をしなくても生きていけるお金を用意できればベスト。安心してこられるから。
考えすぎる人ってたいてい行動を起こせず、移住しない。

人生一度きりだよ〜

・悩みはfacebookでたいてい解決できる

facebookではグループが一杯あるので、相談することもできる。みんな寄ってたかって教えてくれます。
石垣島を拠点とするfacebookグループ
石垣島移住部

・就職はなんとかなる

観光客の増加がとまらない。とにかくどこも人手が足りない。仕事を選ばなければ何かある。
資格があって有利なのは何か自分もよくわからないが、移住を決めてから資格を取る必要もないと思う。
宅建があれば不動産業で働けるかな。

失業中なら職安が紹介してくれる「求職者支援制度」というパソコン教室に通うのがおすすめ。月に10万円くらいもらえるし、パソコンスキルを基礎から勉強できる。ある程度は職場でエクセル、ワードを使っていた人も、知らない機能があるはず。
3カ月コースが普通で、卒業間近には公の資格に挑戦できることも。

・資格は石垣で

石垣の前にわざわざ広島で1週間合宿、小型船舶1級をとったりしたけれど、その必要はなし。取るんだったら石垣でも取れた。

ただ、石垣で試験を開催していないものも多く、那覇に飛んで試験を受ける必要が出てくるかも。

本土でせっかく資格とっても石垣では使わないこと、あります。

・保育士は優遇

そんな中でも保育士不足で石垣市は頭を抱えている。優遇制度があるので保育士の資格があればぜひ移住をおすすめしたい。

http://www.y-mainichi.co.jp/news/30360/

・中国語需要はあるはず

台湾からの観光客が多いので、中国語ができれば、薬局や観光案内など、なにかしら仕事はあるはず(すみません。詳しくわかりません)

・物価が高い

スーパーは総じて高い。輸入に頼っているから(笑)。野菜と果物はとにかく高い。海外からの肉と豚肉は安いのかな。
家、建築物は高い。輸送コストがかかるから。だからアパートなどの賃料も高い。
給料から、食事と賃料でかなり出て行くと覚悟。
ガソリン価格もべらぼうに高いです。

・給料20万円は高給取り

これが現実。10万円代と覚悟しましょう。ただ、食事と賃料、水道光熱費、携帯の通信費以外、あまりお金使わないです。

・車は石垣島で軽自動車の中古を買う

20-30万円のものを買い、「数年乗れればいいや」くらいの気持ちで乗るのがおすすめ。新車を買って乗りつぶすのもあり。
今乗っているんだったら荷物と一緒にフェリーでもってくるのもあり。10万円くらいかかるのかな?

・原付があれば用は足りる?

街中だったら、車もバイクも不要で住める場所もあります。ただ、職場に通うときに必要になるかも。軽自動車にするか、原付バイクにするか選択するケースが多いですが、軽自動車をおすすめします。急な雨風をしのげ、荷物を載せられるからです。バイクで走行不能な雨風になることがたまにあります。
軽自動車を持っていながら、原付や自転車があれば、利便性は増します。

・物価が安いもの

タクシー、郊外の無人野菜販売は安いかな。ほか思いつきません。

10年前と比較し、インターネットでの買い物は送料が無料が多くなったので都会と同じ値段で購入でき、助かっている。

こちらで一覧でまとめています。

石垣島送料無料作戦

・娯楽は少ない

以前はあったが、今は映画館なし。
ボーリング場ができて、にぎわっているようだ。

・娯楽の代わり

ドライブで石垣島を一周。いい気分転換になる。

離島行きも娯楽になる。観光客だったら、10万円単位で西表島を目指すが、往復5千円で行ける。

ドライブがてら、郊外のレストランで食事をするのもいい気分転換になる。

映画館はないが最近は安い月会費でHulu、Netflix、Amazonプライムなどと契約すれば、映画やドラマが見放題なので全然問題ない。

TSUTAYAとGEOはある。自分は何年も利用していないが。

・楽しみは飲食になる

とにかく観光客を想定したしゃれたレストランが増えたので、観光客気分でレストラン巡りをでき、楽しめる。

リゾートホテルのランチは2千円以下で豪華な食べ放題が多い。

もちろん、地元の八重山そば巡りをするのもいい。

・宣伝広告が少なくすっきり

都会はどこに行っても広告を目にして「買え買え」とうるさいが、それが少ないのはいい。

・電車がない

電車が走っていないので、乗る必要がないのはなにより楽。そのかわり歩かなくなる。都会に住んでいる人って、電車に乗るための運動量、けっこうあると思いますよ。
終電がないから、飲み会では12時過ぎまで飲むのが当たり前かも。終電を気にしないで飲めるのはなんともうれしい。(個人的には体力がもうないのでそうそうに引き上げてるが)
満員電車に乗らずにすむので、そのストレスがゼロになるのは自分にとって大きなポイント。もう一生電車には乗れない体に(笑)
バスも走っていますが、あまり生活の中には浸透していません。やはりマイカーが基本です。

・渋滞がない

なくはないが、都会の渋滞に比べればかわいいもの。回り道もできるし。行動するのにだいたい時間が読めます。

・ゴルフ場がない

空港建設時になくなり、今は石垣島にゴルフ場はない。今後はできるかもしれない。私はいらないと思うが。ANAインターコンチにミニコースはある。本格的にしたいのならば、小浜島には素晴らしいコースがある。ゴルフが趣味ならば沖縄本島で住んでください。

・新しい趣味を見つける

自然を相手にした趣味を見つければ石垣島に飽きずにすむ。

バードウオッチング、星空観察、観葉植物がおすすめ。

お金はかかるがスキューバダイビングは日本でもっとも人気エリア。パラグライダーも有名。

「石垣島はつまらない、何もない」といって出て行く人は、自然に興味がない、楽しめない人が多いような気がする。

釣りはちょっとした堤防で大物が期待できるし、食べられるしで、一石二鳥。釣りにハマると「石垣島最高!」になるはず。

・新聞は読まなくなる

石垣島で読売新聞、朝日新聞はほぼ目にすることはない。月に5千円近くかかるし、昼頃届く。

八重山毎日新聞(1,750円/月)購読が一般的。求人や島のイベントなどもわかる。チラシも入る。

国内情勢、世界情勢を知りたい人はネットで。

・日テレは見られない

テレビのチャンネルが少なくなり、日本テレビ系列はうつらない。ただ、沖縄に関する番組などは遅れるが放映することも。

・音楽イベント好きにはたまらない

八重山の郷土音楽などのイベントは毎週のようにある。人口5万人の島なのにメジャーな人がけっこうな頻度でライブを行うのも石垣島の特長。

イベント好きな人は毎週末楽しめる。

・サービス業の質の低さは受け入れる。楽しむ

こちらでシリーズで書いたが、まだまだサービス業の質は本土のように受けられない。

石垣島の飲食店は、なぜサービススキルが低いのか その①

それに目くじらをたてずに楽しむ心の広さが大切。

・時間にルーズ。だけど救われることも

移住者もルーズになる。飲み会が19時からで19時に行っても誰もおらず、19:30くらいにようやく来たりすることも。

そのうち、自分も遅れる立場になるかも。おとがめがないのはいいところ。

・不安な人はいきなりアパートを借りず、シェアハウスに住む手もあり

これは半分宣伝になるが、シェアハウスというのはいいシステムで家電などを用意する必要がなく、スーツケース一つで移住できる。

完全移住するかどうか見極めたい人には最適。入居者からいろいろな情報を聞いたり、紹介で仕事にありつける可能性もある。

シェアハウスは需要に追いついていない状態。最近はairbnbがすごい勢いで増えたから、長期滞在を交渉するのもありかも。

以前はアパートは保証人の問題でなかなか移住者は借りにくかったが、最近は借りやすい。ただ、こちらもアパートを建てても建ててもおいつかない状態。(尖閣に関する海上保安部関係者に多くの需要)

・とにかくクソ暑い

季節は夏、夏、夏、冬って感じで暑い。夏の暑さは年取ってくると体にこたえる。ただ、冬の寒さをしのぐつらさは全然なく、それはうれしい。1-2月は雨ばかりで心がウツっぽくなるが。

・とにかく湿度が高い

年間を通して湿度が高い日が多い。時には湿度計が計測不能になることも。革製品はみんなカビてだめになる。カメラが趣味の人は防湿庫が必需。

・衣類にお金は使わない

冬がない分、衣類はほとんど用意する必要はない(冬にユニクロのうすいダウンがあれば足りる)。自分はほぼTシャツと短パンだけで生活している。ほとんど買うことがない。特に靴。サンダルを使うことが一番多い。サンダル、運動靴と冠婚葬祭の革靴と3足あれば足りる。女性で靴をたくさんもっている人は多いが、革靴はカビるし、処分してから来た方がいいです。おしゃれする機会も少ない。スーツなんて何年も来ていない(人によるけれど)。

・見栄をはる必要がない

高級な服を着る必要はないし、高級車に乗る必要もない。石垣島にベンツは数台ほど。素のままでいいんです。

・昆虫苦手な人にはつらい

部屋の中にトカゲみたいな「ヤモリ」というものが当たり前にいる。これが死ぬほど苦手な人はやめておいたほうがいいでしょう。他にも見たこともないような大きなクモも出ます。石垣にはハブがいますが、めったに見ないので、気にする必要はありません。また今はハブにかまれても死に至るケースは少ないようです。

・インターネットを使いこなせる人は、かなりなんとかなる。

これを読むことができる人や、検索して問題を解決することができる人ならなんとかなることが多い。

・石垣市民になると航空券の離島割引が適用(離島住民カード)される

これ、意外と移住してから知る人が多い。急な用事で本土に戻る時など、航空券が半額になったりします。

離島住民カード

・NHK受信料が本土より少し安い

一般の受信料

沖縄の受信料

・車やバイクの保険料が本土より安い

自賠責保険が本土より安いらしいです。バイクは60カ月で契約すると安く感じます。

・台風の強さは覚悟する

本土で経験する台風は台風に入らないと断言できるようになります。風速60メートルの世界はすごいです。
停電はあたりまえ。その停電を楽しめるくらいにならないと。
ただ、最近は台風の影響を受けない地域になりつつあるので、ひょっとしたら今後は本土より影響ないかも。

・無理に方言は使わなくていい

覚えておけば便利だが、無理に使う必要はないし、逆に違和感がでます。出身地の方言まるだしでいいです。来た時は「じょうとう、どょうとう」と言われるので「ケンカ売られているのか?」と思ったけれど一種の褒め言葉でした。ある程度は人に聞きながら覚えられます。
そういえば最近、方言を耳にしないなぁ。地元の人に接する機会が減ったのかな。

・いい人、悪い人の区別を「移住者」「地元の人」で分けない

ひとくくりにして判断しようとする人もいるけれど、いい人、悪い人はその個人に由来するもの。「だからナイチャーは」という言葉は嫌いです。話がそれたね。

・ついのすみかにしたい人は、頭の片隅に置いておきたい大きなデメリット

自衛隊が石垣島に配備される日はそう遠くない。自衛隊が配備されれば、ヘリコプターの音がけっこううるさく、ものものしい島になるかも。
尖閣諸島は石垣市。有事の時には、石垣島が標的になる可能性もある。北朝鮮がミサイル飛ばすたびに上空を警戒してPAC3を配備するところです(最近は北朝鮮がミサイルを飛ばしまくっているが、もうめんどくさいのか配備もしなくなったが)。

津波はいつ来てもおかしくない。この地域の大津波は300年周期と言われているが以前は1771年。生きているうちに見舞われる可能性はないとはいえない。その時は本土と違い、陸の交通手段がないので、支援がくるのに時間がかかるし、復興するには倍以上の時間がかかるだろう。おそらくその時に移住者のほとんどは島を出るんだろうなぁ。

台湾で原発の事故があれば、風に乗って石垣に放射性物質が飛んでくる。270キロしか離れていないし、海に囲まれているので車で逃げるわけにはいかない。

2016/10/23 追記 リスクは少なくなりました。

台湾が原発全廃へ 福島第一事故受け、25年までに停止

 


こんなメリット、デメリットをふまえ、移住してくださいね〜

石垣島が天国と感じるか、地獄と感じるかはあなた次第。

地獄と感じたならば出て行けばいいだけの話で、別に負け組ではない。あなたが住むべき場所はほかにある!

「なんくるないさーよ〜」


2016/9/10

ちょうど本読んでいたら、移住しようと思っている人に贈るいい文章に出会えました。

 

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-10-13-37-05

引用元

Related posts